BioWiki

オーバーハング

上部が下部よりせり出した構造のこと。分子生物学では、dsDNAやdsRNAの突出している部分、あるいは突出している部分の配列をオーバーハングと呼ぶ。

実験での利用

たとえば、ベクターとインサートをリガーゼでライゲーションする場合、相補的なオーバーハングを持つ2つの末端はライゲーションの特異性と効率が高い。インサートの向きを決めたい場合などには末端を異なる2種類の制限酵素で消化する。

オーバーハングの作製法

  • 突出末端を生成する制限酵素で切断する。
  • 制限酵素サイトをPCRのプライマーの5'末端側に付加しておき、制限酵素処理する。
  • Taqで作成したPCR産物は、TaqのTdT活性によってAが付加されたオーバーハング。(TAクローニング)
  • オーバーハングを生成するようなssDNAあるいはssRNAをアニーリングする。