BioWiki

ブタノール濃縮

DNA溶液などの水溶液とブタノールを混合し、水を含むブタノール層を捨てていくことで水溶液を濃縮すること。

原理

n-ブタノールは4つの炭素をもつ直鎖状のアルコールであり、水と混合すると二層分離する。しかし、クロロホルムなどの非極性溶媒と異なり、ある程度の水分子を含むことができる。(100mLあたり7.7g) そのため、

  1. 溶液にブタノールを加えて混合(水がブタノールに移る。ブタノールも水に移る。)
  2. 水を含んだブタノールの層を捨てる。(濃縮)
  3. 新しいブタノールを加える

という操作を繰り返すことで、水層を濃縮することができる。

方法

  1. 溶液と等量のn-ブタノールを加える。
  2. しっかりとフタをして手で強く振る。
  3. 軽く遠心をかける(卓上の簡易遠心機で十分)
  4. 上層のブタノール層を取り除く
  5. (1から4を繰り返して濃縮する)
  6. エタノール沈殿などでDNAを抽出する。

メモ

  • ブタノールは揮発性で刺激臭があるので、ドラフトチャンバー内で操作。
  • 水層・ブタノール層は飽和溶液
    ブタノールを混合した後は、水層はブタノール飽和、ブタノール層は水飽和溶液となっている。もし、最初のブタノール量が少ないと、水層にブタノールが溶けきってしまい、ブタノール層が無くなってしまう。この場合はブタノールを追加する。逆に、ブタノール量が多すぎると、ブタノール層に溶液が溶けきってしまう。その場合は、滅菌水やバッファーを加える。
  • ブタノールは有機溶媒なので、ラボで定められた廃棄方法で正しく廃棄する。

リンク

書籍