BioWiki

抗体

タンパク質・ポリペプチド・低分子に特異的に結合するタンパク質。血液中を循環しており、ウィルスなど外部からの異物に強固に結合し、不活性化する。たとえば、ウィルス粒子の表面を多数の抗体が認識・結合して覆ってしまえば、ウィルスの感染を防ぐことができる。一方、細菌の場合には抗体が結合するだけでは感染を防ぐことができないが、その場合には、別の免疫機構のための目印として働く。

PDB image
1IGT - Immunoglobulin
Structure Of Immunoglobulin
リガンド:BMA|FUC|FUL|GAL|MAN|NAG

抗体触媒

酵素は、基質から生成物への遷移状態(中間の化合物)の構造を安定化することによって化学反応を触媒する。抗体は「ある構造の化合物を結合する」能力を持っている。ということは、遷移状態に似た構造の擬似的な有機化合物(遷移状態アナログ)を結合する抗体を作成・スクリーニングしてやれば、任意の酵素反応を有する抗体を得られる。このような触媒能をもつ抗体を抗体触媒と呼ぶ。

PDB image
1C1E - Immune System
Crystal Structure Of A Diels-Alderase Catalytic Antibody 1e9 In Complex With Its Hapten
リガンド:DMR|ENH
(抗体触媒)

References

  • David R. Davies & Susan Chacko (1993): Antibody Structure. Accounts of Chemical Research 26, pp. 421-427.
  • Life, Death and the Immune System, a special issue of Scientific American, September 1993.
  • Antibody-antigen complexes.
    Davies DR, Padlan EA, Sheriff S
    Annu Rev Biochem59p439-73(1990)
  • Recent developments in catalytic antibodies.
    Stewart JD, Benkovic SJ
    Int Rev Immunol10p229-40(1993)

Links