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フェノール・クロロホルム抽出 [2013/06/10 10:26]
BioWiki Admin [調製]
フェノール・クロロホルム抽出 [2016/10/31 23:52] (現在)
BioWiki Admin
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 溶液からタンパク質を取り除き、核酸(DNAやRNA)を抽出する方法。タンパク質が[[フェノール]]によって不溶化することを利用する。PCI抽出、あるいはフェノクロ呼ばれる。 溶液からタンパク質を取り除き、核酸(DNAやRNA)を抽出する方法。タンパク質が[[フェノール]]によって不溶化することを利用する。PCI抽出、あるいはフェノクロ呼ばれる。
  
-======方法======+=====方法=====
 {{icon>​tube}} {{icon>​tube}}
   -フェノール・クロロホルム溶液をDNA溶液に等量加え、激しくしんとうする。   -フェノール・クロロホルム溶液をDNA溶液に等量加え、激しくしんとうする。
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-=====フェノールについて=====+====フェノールについて====
 フェノールがタンパク質を変性させるので、残存のフェノールが次の酵素反応を阻害する。そのため、最後のクロロホルム抽出やエタノール沈殿は必ず必要となる。また、皮膚に触れると火傷するので注意する。([[icscja>​0070]]) フェノールがタンパク質を変性させるので、残存のフェノールが次の酵素反応を阻害する。そのため、最後のクロロホルム抽出やエタノール沈殿は必ず必要となる。また、皮膚に触れると火傷するので注意する。([[icscja>​0070]])
 また、フェノールは常温で固体なので、Tris飽和フェノールを調製するときは温浴で温めて融かす。いったんTris水溶液や水で飽和させてしまえば、常温でも固化しない。 また、フェノールは常温で固体なので、Tris飽和フェノールを調製するときは温浴で温めて融かす。いったんTris水溶液や水で飽和させてしまえば、常温でも固化しない。
  
-=====DNAとRNAの扱い=====+====DNAとRNAの扱い====
 DNAは化学的に安定だが、RNAは(酵素が存在しなくても)高pHで不安定な分子である([[核酸#​RNAの塩基触媒加水分解]])。RNAの抽出には水飽和フェノール(弱酸性)を用いる。 DNAは化学的に安定だが、RNAは(酵素が存在しなくても)高pHで不安定な分子である([[核酸#​RNAの塩基触媒加水分解]])。RNAの抽出には水飽和フェノール(弱酸性)を用いる。
  
-=====廃液=====+====廃液====
 有機溶媒、特に、クロロホルムのようなハロゲン溶媒の廃液は所定の廃棄方法に従う。 有機溶媒、特に、クロロホルムのようなハロゲン溶媒の廃液は所定の廃棄方法に従う。
-======調製======+=====調製=====
 ===DNA用フェノール・クロロホルム溶液=== ===DNA用フェノール・クロロホルム溶液===
 {{icon>​flask}} {{icon>​flask}}